悔悟

ラジオで昭和歌謡曲の特集を聞いていたら、幼い頃から頭の中でヘビーローテーションされ続けてきたドラマの主題歌が浮かんだ。歌のタイトルや歌手の名を知らないので、ドラマの名と主演俳優の名をYoutubeで検索してみた。

「加山雄三 高校教師」

その歌を探し当てた。記憶通りの特徴的な歌い方だったが、その声が夏木マリのものであることは全く知らなかった。

「私に指図はいらないよ いくらお行儀仕込んでも 右から左へ 通り抜け 私は自由 風のよう 誰も私を 止められない たった一度の青春を 悔いなきようにと言うけれど 春の嵐の過ぎたあと 何もしなかったと嘆くより ああ過ち悔やむほうが マシ」

Youtubeでその曲を聞きながら、小学生の頃に聞いた歌詞の一番を、50歳が目前となったいまも完全に記憶していることに驚いた。私は数年前ある団体に参加し、毎月の会合の冒頭で必ず会の歌を斉唱していたのだが、退会するまでついに歌詞を暗記することができず、口パクを続けていた。そんな私も幼い頃の記憶力は人並みだったということだ。

ドラマの内容は思い出せない。覚えているのは主演が加山雄三だということ、舞台が女子高で、かなり悪い生徒がいたということ、「飛び出せ青春」「ゆうひが丘の総理大臣」など他の学園ものが前向きだったのと対照的に、「高校教師」は生徒の一人が逮捕されるという悲劇的な終わり方だったということくらいだ。

昭和のテレビドラマについて解説している個人のホームページを今回読んで初めて知ったのだが、ドラマのなかで加山は「経営していた会社が倒産したので急きょ教壇に立つことになった未経験の教師」を演じていた。現実の世界でも加山は親戚への債務保証が原因で莫大な負債を抱えたころ。視聴者はドラマのなかに本物の加山を観ていたのである。

話を夏木マリに戻せば、上に書いた主題歌は完全に記憶していたが、2番はドラマの冒頭では省略されていたので、Youtubeで初めて聞いた。内容が1番と比べてしっくり来ないのは、作詞家が「どうせテレビじゃ流れないんだし」との理由でいいかげんに作っているからではないだろうか。AMラジオで「1番と比べて2番の歌詞が粗雑な昭和のテレビ主題歌」を特集するならぜひ聞きたい。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中