編曲

カラオケもそんなには歌わない私なので全然的外れなことを言っているかもしれないが、昭和40年代の歌謡曲が聞いていて気持ちいいのは、アレンジが理由なのではないかと思うことがある。人の声のほかに、トランペット、ピアノ、バイオリン、エレキギター、ドラムなど、次々と登場するさまざまな音色がそれぞれどんな形の楽器から出ているのか、私でもイメージすることができる。この文章を入力している最中、SMAPが「ありがとー、ありがとー」と歌っているのがラジオから聞こえているのだが、シンセサイザーが合成したためか、楽器をはっきりと意識できる音がなにも伴奏に含まれていないし、ついでに言えばだれがどこを歌っているのかもわからない。

昔の曲が新しいアレンジとともに再登場することはよくある。というよりも、未来の曲を過去に遡ってカバーできない以上、カバーとは必然的に昔の歌詞とメロディーに新しいアレンジを加えた形式になる。このほか、古い/新しいという時間軸にとらわれず、最近のJ-POPをまったく違う感じの曲に移し替えることもある。たとえば喫茶店やケーキ屋のBGMでよく使われているオルゴール風の曲、やや洋風な旅館のロビーでかかっている大正琴の曲がそうだ。ジャズ調やクラシック調もあるはず。唯一、まだシンセサイザーがなかった昭和40年代の歌謡曲風にアレンジしたものは、まだ聞いたことがない。

もうどこかでさんざん使い尽くされているのかもしれないと案じつつ書くのだが、最近のJ-POPを昭和40年代風にアレンジしたら、けっこう売れるのではないだろうか。ダン池田とニューブリードがバックで演奏すれば、Exileに対して「できることなら狭い路地ですれ違いたくないお兄さんたちだな」程度の認知しかない中高年層の耳にも、どこかで聞いたようなトランペットやドラムの音とともにすんなり入ってきて、今度飲み屋で流しにリクエストしてみようという気にもなる。

私は子どものころ、ラジオやレコードではなくもっぱらテレビを通じて歌謡曲に触れていた世代なので、大編成のバンド演奏と、歌手の後ろの踊り子の集団をセットで記憶している。Exileの大半を占める踊り子さんは花柳糸之社中に入門してもらい、ビジュアル面にもこだわりたい。

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